岐阜市のピアノ教室 鈴音♬Rinne.♪*゜ すず先生です(^^♪
先日、出張レッスンをしている生徒さん(年長さん)との出来事です。
レッスンの途中で、お友達の家に行きたい!と、急に玄関を飛び出して行ってしまいました。
ピアノが大好きな生徒さんで、その日もノリノリでレッスンを受けていてくれたのですが、お兄ちゃんが学校から帰ってきたのをきっかけに、お友達との約束を思い出したようです。
お母さんに連れ戻されて、泣く泣くピアノの前に戻ってきましたが、どうしても納得できない様子です。
お母さんも色々とお話してくれているのですが
「何で行っちゃダメなの!!!」
と、とてもピアノのレッスンに戻れる様子ではないので、私と少しお話することにしました。
「今日は、すず先生とピアノのレッスンをしましょうってお約束している日だよね?すず先生とのお約束を勝手に破っても良いのかな???」
「お友達とお約束して遊んでいる途中で、そのお友達が他のお友達と遊びたい!って勝手にいなくなったら、〇〇ちゃんはどう思う?」
と聞いてみると
「いいもん!他の子と遊ぶし!」
「そうだね。でもその時〇〇ちゃんは、お約束してたのに!って悲しい気持ちにならない?先生は今日とっても悲しかったな・・・。」
「・・・・・。」
どうしても自分に非があった事を認めたくないので、
「だって今日は手が痛かったんだもん!ここの絆創膏見えるでしょ!ケガしてるのにピアノ弾かされて、骨が折れたらどうしてくれるの!!!」
と言い始めてしまいました。
因みに・・・絆創膏が貼ってあるのは手の甲で、ピアノを弾くのに支障はありません。
レッスンが始まって10分経つか経たないかの内に飛び出していったので、始めは歌をうたったりリズム遊びをしたりするので、殆どピアノを弾いていません。
例え指先が痛かったとしても、骨が折れるほどピアノを弾くようなレッスンはしません・・・。
自分を正当化するために、私を悪者にしようという浅はかな考えに到達してしまいました。
お友達と遊びたかった自分を肯定するために、だんだんと今日はピアノやりたくなかったという気持ちにすり替わっていきます。
例えその場しのぎで思わず口からこぼれてしまった言葉だったとしても
「手が痛いからピアノ弾きたくない」
「お友達と遊べないならピアノやりたくない」
単純にお友達と遊びたかっただけなのに、こした言葉を発してしまう事で、その言葉は自分の耳を通して脳に届きます。
所謂『自己暗示』のような状態になり『ピアノが嫌いな自分』を自分自身で作り上げてしまうのです。
こうした自己暗示をかけ続けて本当にピアノをやめてしまう事になるのは、一番悲しい理由で尚且つ一番有り得るパターンです。
どんな習い事をしていても、子ども達は『お友達と遊びたい!』という気持ちと戦っています。
これ以上は話をしない方が良いと判断して、レッスンを終わりました。
良くない事だと分かっていても、素直になれない時は誰にでもあるものです。
次のレッスンではまた、カワイイ笑顔を見せてくれる事でしょう。
そして、今後こんな事がおこらないために・・・
「お友達とも遊びたいけど、すず先生とピアノやりたい!」
と言ってもらえるようなレッスンを工夫していかなければいけないなと強く思いました。
ガマンして嫌々ピアノのレッスンをしても、糧にならない。
ピアノが弾きたい!という気持ちを持って臨んでもらうために、私も努力していこうと思います!