ピアノ買わなきゃダメですか?

2024.03.20

お問い合わせがありました。
「ピアノ持っていないのですが、買わないとダメですか?」

ダメか?と問われると、一言で片づけるのは難しいですが、自宅での練習用に何かしら鍵盤楽器をお持ちいただく事は必要かと思います。
週一回のレッスンだけで上達するほど楽器は甘くありません。
例えば・・・
ギターを弾きたい!習おう!
と思われたら、ギターを購入しますよね?
ギターとピアノでは価格が違うので、簡単に購入するというわけにはいかないというのも分かりますが、それが楽器を習うということです。

鍵盤楽器には色んな種類があります。
生のピアノはもちろん、電子ピアノ、キーボード、電子オルガン・・・。
ピアノのレッスンに通って、その先に何を目指すのか?を考えて、自宅練習用の楽器をご用意してください。

例えばお子様のレッスンの場合、よく耳にするのが
「取り合えず習わせたいけれど、続くかどうか分からないから楽器を買うかどうか迷います。」
とのお声です。
確かに・・・。
でも、いつも自由にさわる事ができる楽器が身近にあることが、レッスンに対するモチベーション維持につながります。
「続くかどうか分からないから買わない」のではなく「続けて欲しいから身近に楽器を置く」という発想に切り替えて欲しいなと思います。
中古でも構わないので、生のピアノが望ましいと思います。
ご予算的に難しいようであれば、始めは電子ピアノでも良いと思いますが、ゆくゆく本格的にやりたい!となった時に生のピアノに買い替える事を視野に入れておく事も大切です。
88鍵のペダル付きで、鍵盤のタッチが、より本物に近いものをお勧めします。

本来ピアノという楽器は、打鍵の方法によって音を変化させて音楽を表現します。
レッスンでも、より豊かな音を出すために、指使いや体の使い方などをレクチャーします。
ただ楽譜を読んでドレミの音を鳴らすだけのレッスンほどつまらないものはありません。
ピアノという楽器を自分の体の一部のように自由に操る事がピアノ演奏の魅力ですので、心の底からピアノで表現する楽しさを感じられるようなレッスンをしていきたいと私は思っています。
ピアニストになりたいから、本格的にレッスンするのではなく、ピアノ本来の魅力を充分に感じられて楽しめるから、将来ピアニストになりたいと思えるようになるのです。
たとえピアニストを目指さないという場合でも、ピアノの魅力が分かっていれば、自分なりのペースで年老いるまでピアノと共に生きていけます。
以前ブログでも書いた「日常ピアノ」につながります。

電子ピアノで打鍵による表現ができるのは、せいぜい音の強弱くらいですし、生のピアノほど繊細な違いを表現することはできませんが、それでもキーボードやオルガンでは、そういう機能すらありませんので、やはり生のピアノが難しいのであれば電子ピアノをお勧めします。

大人の方の場合も、何かしらご自宅に鍵盤楽器をご用意いただくのが良いと思います。
たとえ趣味であっても、ピアノの音の魅力を充分に感じたい!ということであれば、生のピアノをお勧めします。
シニア世代の方でしたら、ピアノの楽譜を読んで指を動かすだけでも、アンチエイジング効果があります。
生のピアノの鍵盤は結構重く感じられる方もいらっしゃいますので、ピアノを習い始めたからと張り切って本物のピアノで毎日バリバリ練習すると、指や腕の筋肉を傷めることもあります。
電子ピアノによっては、鍵盤が重いタイプのものもありますので、軽めのタッチのものかキーボードをお勧めします。
週一回のレッスンで、生のピアノの音を楽しんでください。
鈴音♬Rinne.♪*゜では、電子オルガンもありますので、ピアノでは手が痛くなっちゃう~という方は電子オルガンでのレッスンも可能です!

PAGE
TOP