今日は教室で使用しているテキストのご紹介です。
バーナム ピアノテクニック
バーナムシリーズは、大人の方からお子様まで、年齢を問わず人気のようです。
その名の通り、テクニックの為の教本で、サブテキストとして使われる教室が多いようです。
一曲が8小節ほどの短い曲から始めていくので、私は初心者の方のメインテキストとしても使います。
一曲毎に題名がついており、それに合わせた『棒人形』の挿絵付き。
この『棒人形』は好みが分かれますが(笑)
最近の若者たちには『キモカワイイ』とウケが良いようで。
でも、タイトルに合わせた適格かつシンプルな挿絵で、何故か愛着が湧きます。
写真左のミニブックの一番最初の曲は
『歩こう』
その名の通り、指先を交互に動かして鍵盤の上を歩くような曲です。
あなたはどんな風に歩きたい?
膝を高く上げて、イギリスの兵隊さんみたいな行進をする?
それとも、何か悲しいことがあって、とぼとぼ歩いている様子にする?
廊下は走ってはいけませんと先生に言われたけれども、早く購買のパンを買いにいきてくて、急ぎ足で歩く感じ?
『歩こう』
という題名だけで、どんどんイメージが膨らみます。
それに応じて演奏テクニックも変わるので、一曲でかなり奥深くレッスンする事もできるという素晴らしいテキストです。
曲は綺麗なメロディーとかではなく、テクニックを習得するための音の組み合わせと言えば良いでしょうか・・・。
でも何のためにそう弾くのかが明確で、一曲がとても短いので
「できた!」
という満足度は大きいです。
小さい子は、合格シールが楽しみな子も多い(笑)
すず先生は最近感じているのですが、最近のテキストは、イラストがかわいくて色も綺麗なものが多く、お子様は特に、そういったビジュアルに惹かれる部分も否めません。
でも個人的には、挿絵は少な目で、色も無いシンプルなテキストが好きです。
以前このブログでも書いたのですが、私は、白黒の楽譜が色づくように演奏したいと思っています。
初めから色が綺麗なものを見てしまうと、イメージが固まってしまうんです。
自分が感じた色を付けたいし、生徒さんにも、そうあって欲しいと思います。
そういった観点からしても、このバーナムシリーズは大好きなテキストです。
全ての生徒さんに持っていただくわけではありませんが、ある程度ドレミが分かってきてから、サブテキストとして持ってもらったり、小学生の高学年以上や大人の方で初めてピアノに触るという方には、まずメインテキストとして持ってもらう事もあります。
ご本人の好みやご希望などで、テキストは色々と準備していますが、色んな意味でこのバーナムはおススメです!